自己否定がもたらす家族連鎖の怖さとは

こんにちは。大阪・河内長野で自己否定を自己肯定に変える心理セラピーをしています、心理セラピストの喜多村純子です。

今日は自己否定の問題がもたらす家族連鎖の怖さについてお話していきます。

自己否定がもたらす家族連鎖の怖さとは

自己否定したまま子育てすると起こる問題

セラピーに来られる方の悩みのほとんどは自己否定の問題に起因しています。人に言いたいことが言えない、遠慮してしまう、我慢してしまう等の悩みは、そもそも自己否定があるから起きています。

私は人より価値がない、私はダメだ、自信がないなどの自己否定が自分を抑えて人と関わる生き方を生み出しているからです。

この生き方は本人の生き辛さにももちろんなりますが、次世代や周りの家族との間で問題が連鎖するというところに二次的な問題を生み出します。

それは例えばこんなケースです。

職場でいつも上司に嫌みを言われたり、やっていない事の責任を取らされたり、面倒な仕事をいつも押し付けられても我慢してやっているお母さんは、職場でいつも不満と怒りを溜めています。

やりたくない事をやらされている
いつも我慢させられている
自分ばかり不当に扱われている
誰も自分を大事にしてくれない

などの怒りを職場でいつもくすぶらせています。でも、その怒りは本当にぶつけたい相手には出せません。出したらもっと怒られる、仕事をもらえなくなる、仕事を教えてもらえなくなる、空気が悪くなったり居場所がなくなるかもしれない・・・など想像して言いたい事が言えないからです。

そういうお母さんは家に帰ってきて、散らかっている部屋を見て、勉強もせずに遊んでいる子供を見て、脱ぎ散らかした靴下を放置している夫を見て、洗い物を手伝ってくれない夫に対して

ドッカーーーーンと怒りが爆発します。

なんで私ばっかり!!!!という怒りです。

なんで分かってくれないの!
なんで大事にしてくれないの!
どうして私ばっかり我慢しないといけないのよ!!!

と、上司や同僚に言えなかった怒りを、目の前の子供やパートナーにぶつけてしまうということが起こります。

これが怒りの置き換えという現象です。本当に出したかった相手に出せなかった怒りを、相手を変えて出してしまうことを怒りの置き換えというのです。

これをすると家庭は必ずギスギスしてゆきます。

子供は母親の顔色を見ておどおどするようになったり
夫は妻をめんどうくさいと感じて避けるようになったり
家族の間での気持ちのいいコミュニケーションが失われていく、ということもあるかもしれません。

何よりも。怒りをぶつけられてごみ箱をするようになった子供は、外の世界に行っても同じように誰かのごみ箱を引き受けるようになります。相手の不満や怒りを受け止めて、慰めるようになったり、可哀想な人をお世話するような生き方をしたりと、感情をぶつける人と受け止める人という関係性でしか人と繋がれなくなってしまうからです。

対等で気持ちのいい関係性を作るためには、きちんと目の前の人に言うべきことを言い、そこから逃げない事、自分の問題や責任から逃げない事が大事です。

そのために自分を否定してしまう、人の下にもぐって遠慮ばかりしてしまうという問題があるならば、その自己否定の問題をきちんと解決することが必要です。

どうしていつも人に遠慮してしまうのか
どうして人に言いたいことが言えないのか
どうして嫌なことを我慢してしまうのか

おそらくそれは幼少期からの親子関係に原因があるはずです。父親や母親との間で同じように自分を言えないという問題を持っていたはずです。

そこをきちんと向き合って、恐怖を解決していくことが世代間連鎖を断ち切り、自分の目の前の家族との心地いい関係性を築いていくための方法です。

あなたが変われば自然に家族も変わります。ゆるやかに家族の関係性が変わっていきます。それは私自身がずっと体験してきたことなのでわかります。

家族と良い関係を築いていきたい、自分と同じような自己否定の人生を歩ませたくないという方は、ぜひこの機会にご自身の自己否定の問題と向き合ってみてくださいね。

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