【ご感想】子供の反抗期に悩んでいるお母さんへ

今でこそ子供は大きくなり手を離れ、子育てからはかなり開放されましたが、私も子供が小さい頃から高校生頃までは色々悩みながら子育てをしてきました。だからかもしれませんが、クライアントさんには子育てで悩まれて来られる方は少なくありません。

なので今日は、少し(いえかなりですが)前に継続コースを終了されたクライアントさまからのご感想を紹介させて頂きながら、子育てに悩んでいるお母さん達の気持ちが軽くなるヒントをお伝えしたいと思います。

この記事が子育てに悩んでいるお母さんの心が軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

他人は変えられないという視点が最初に大事なわけ

ご相談に来られた仮名A子さんは、お子さんの反抗期に悩んでご相談に来られました。反抗期が始まったきっかけは、お父さんとのやり取りでお父さんに言われた言葉をきっかけに、娘さんがお父さんを無視するようになり口を聞かなくなってしまったということが始まりだったそうです。

家の中で夫と娘が話をしない、無視をしあう空気に耐えられなくなり何とか出来ないか・・・とカウンセリングにに来られたのでした。

さて。カウンセリングやセラピーでは大事なポイントがあるのですが、それが過去は変えられないということと、他人は変えられないということです。

この場合ですと夫と娘の悪化した関係性を何とかしたい、と言うのは自分以外の関係性を変えたいというご希望になりますので、これはカウンセリングでは解決することは出来ません。それが他人の問題は解決出来ません、と言う部分にあたります。

相手を変えられないという視点が大切だと言われる大きな理由は、他人を変えることは不可能ではないかもしれませんが、非常に大変であり、時間も労力もかかるものです。そして何より、相手を変えるというところに注力するということは、その間の自分の気持ち(ストレス)と向き合う時間を先延ばしにするということになります。

だから相手を変えようとすることにエネルギーを注ぐことは勧められないと言われるのです。平たくわかりやすく言えば、人を変えようとする生き方は自分の人生にとってのエコではないからです。

それを理解して頂いた上でA子さんの問題はなにか?と言うところでご自身の問題と向き合って頂きました。

不穏な空気に耐えられない理由

ご相談をお聞きしていくとA子さんの幼少期の親子関係のことが少しずつ見えてきました。

A子さんのお父さんはお医者さまのような固いお仕事をされていて、ずっと仕事の事ばかり考えているような方だったそうです。そして、お母さんはそんなお父さんに気を遣い、A子さんや兄弟たちにいつも「お父さんの邪魔をしないように」と言われていたそうです。

時にはちょっとふざけて声を出しただけで、お父さんに「うるさい!」と怒鳴られたり、母親からは「あなたがお父さんを怒らせたのが悪いのよ」と言われたりしたことも度々あったそうです。

ちなみにA子さんは長女さんでご両親は妹さんにはそれほど厳しくあたることもなく、自由なふるまいを許していたということも、A子さんの心に影を落としていったのだとカウンセリングで教えてくれました。

そうした家庭環境で育ったA子さんは常に人の顔色を見る、相手の機嫌を損ねないようにおとなしく良い子でいる、自分を出さずに静かでしっかりものの自分を装って生きるようになっていきました。

子育てに繰り返される幼少期の親子関係

そうした背景をもって育ったA子さんは、お子さんに対しても同じように子育てしていたそうです。

つまりお父さんの言う事が絶対である、お父さんに逆らってはいけない、良い子でいなければならないなどの価値観を娘さんに対しても強要してしまっていた・・・と、セラピーの中でご自身の親子関係をふりかえりながら気付いていかれました。

親と同じような子育てをしてしまうというのは、実はとても当たり前のことで、嫌だと思っていても気付いたら親と同じような子育てはしてしまうものです。それは、人とはこうあるべきだなどの価値観が幼少期の親子関係の中で作られたものをベースにしているということが理由です。

だから親と同じような子育てをしてしまう・・・ということに悩んでいるお母さんたちはとても多いかもしれませんが、それはある意味仕方がない事だと自分に言ってあげる事は最初に必要なことです。

決して母親失格などではないのです。

子育ての悩みと向き合う時、多くのお母さんたちは自分を母親失格なのではないか、こんな子育てをしている自分は人間としてダメなのではないか、子供に問題が起きるのは自分がダメな母親だからなのではないか・・・と悩まれるかもしれませんが

人間として、母親としてあなたがダメなのではなく、価値観が小さくなってしまっていることが問題であったり、生き方を「こうあらねばならぬ」などの絶対的なものに縛りすぎている、価値観や認知の歪みが原因になっているだけであることも多いのです。

カウンセリングやセラピーでその価値観の偏りや、認知のゆがみを整えてあげる事さえできれば、子育ての仕方に幅が広がり、お母さん自身も楽になりますし、子供に対する接し方にも広がりを持てるようになっていくため、
結果的に自然に子供の問題が解決していったりするということが起きるのです。

子育ての悩みを解決してお母さんが楽になるために

A子さんからはこんなご感想をいただきました。

きたむらじゅんこ様

こんばんは。継続コースではありがとうございました。

私は、ずっと自分の本音を偽り続け、都合の悪いことは見ないように
相手の様子を伺いながら波風が立たないように我慢していたのだと思います。

そして、無意識のうちに娘にもそうさせていたのだと思います。
何も言わせないようにしていたのだと思います。

じゅんこさんが厳しくも精一杯カウンセリングをしてくださったことを
思い出しながら目の前のことから目を背けず対応しようと思っています。

ありがとうございました。

① 娘のと関係で悩みがあり、その原因を探って解決したいと思ったから。今まで何度か別のカウンセリングを受けたことがあるが、その場ではいったん解決したように思えても、また苦しい状態が再発していたので、長い目で見て寄り添ってもらえる継続コースは魅力的だと思ったから。

②  一度に掘り下げるのではなく段階を追って気付かせてもらえ、問題を整理できた

私と娘との問題だと思っていたけど、私の親との問題が根っこにあるということに気付けた

④ いつまでも目の前にある、私にとってはすごく大きな問題を、一緒に考えながら進んでくれる人がいるのはとても心強いと思いました。ともすれば、独りよがりで悪い方ばかりに考えてしまい思考停止に陥ってしまうので。

子育ての悩みと言うのは幼児時代には幼児時代の、学童期には学童期の、青年期には青年期の・・・とそれぞれ悩みはつきものですが、お母さん自身が自分の心を知り、そして学ぶことで確実に子育ては楽に変えていけます

それは、子供との接し方は自分自身との接し方とリンクしているからです。

お母さん自身が自分の心を粗末にし、雑に扱い、しんどさやストレス、苦しい気持ちを無視しながら生きている時は残念ですが子供に対しても同じような扱いしかすることは出来ません。

それは母親だって人間だからです。自分の心に余裕がなければ優しい気持ちで子供に接することは難しくなるのはあたりまえだからです。

だから子育てをしているお母さんにこそ心理学の知識はとても役に立つと私は思っていますし、それは私自身が自分の子育てがとても楽になった経験からも実証済です。何よりもお母さんが得た知識は、すばらしい財産となって子供たちが持っていける宝物になっていきます。知識は人が持てる最高の財産です。

子育てがしんどい時に、悩んでいる時に、辛い子育てを楽にしていくための手助けとして心理学の知識やセラピーやカウンセリングをぜひ使って頂けたら嬉しいなと思います。

3月20日のZOOMでのお茶会では子育てのご相談も気軽にして頂けます。子育ての悩みと切っても切れない愛着の問題についても、丁寧にお話させていただきますので良かったらご参加くださいね。

最後になりましたがA子さん、ご感想ありがとうございました!またこれからも、いつでも困った時はご相談に来てくださいね。これからも応援しております。

タイトルとURLをコピーしました