こんにちは。いよいよ今年も残すところ、あと1日となりましたね。
皆さんにとって今年はどんな1年だったでしょうか?
1年の締めくくりに今年の振り返りをしながら、頑張ったこと、達成できたこと、出来なかったこと、を改めて見つめなおすと来年への課題が見えてくるのでお勧めですよ。
私も昨日、やりました。出来たことは仕事についてはよく頑張ったなと。出来なかった事は身体のメンテナンス。人間ドッグに行く事や歯医者に行く事など、身体のメンテナンスに関することは全く出来ませんでした(苦笑)
来年の目標はもっと自分の身体へのケアも大事にしながら、仕事も頑張ること。皆さんもぜひ、この年末年始に来年の自分の目標を立てて決意してみてくださいね。
さて。今年最後の記事は、継続コースでセッションを受けて頂いているクライアントさんから頂いたご感想を紹介させて頂き、今年を締めさせて頂きたいと思います。
記憶が曖昧だったり、前後関係が違ってたりするかもしれませんが、率直な感想を書きました。
自分はお母さんを反面教師にして生きてきたつもりだったのに、形は違えど同じ人生脚本の上を歩いていたことに愕然としました。
私自身も数々の【受動攻撃】を繰り返し、そのせいでまわりの人を傷つけ、迷惑をかけてきたことが分かりました。私はそれくらい怒っていたし、母に受け止めてもらえてないことが悲しくて寂しかったんですね。
【受動攻撃】の恐ろしいところは、それが怒りの抑圧だとは思いもよらずに全く関係のない人に投影して無意識にやってしまっていること。
本当に怖いと思いました。
そして、私のなかに全く安心・安全の感覚がなかったことにセッションを通じて気づかされました。すべてを受け入れてもらえる環境の中にいながらも、全力で身を委ねられない自分を見たとき、それだけ自分を殺して母のために生きてきたんだなと痛感し悲しくなりました。
今後セッションを継続していくなかで、まだ正体は分からないけれど自分のなかにたくさんの安心・安全を入れてあげたいって心から思いました。
まだ道半ばだと思いますが、もうすでに良い変化があらわれています。
まず、憑き物が取れたように身体が軽くなった気がします。不思議です。
そして、前ほど子どもにイライラしなくなりました!子どもの話を冷静に聞けたり、気持ちを受け止めてあげたいと思えるようになりました。
幼少期の自分がすこし癒されたからかもしれません。今まで感じたことのない穏やかな自分がいます。
それから、セッション後に初対面の人と話をする機会がありました。いつもなら会う前から「変な人だと思われないかな、、、」などいらぬ不安が先に立ち、話している最中や別れたあとも「ちゃんと話ができたかな。助けになれたかな。」と相手を不快にさせていないか気になってドキドキが止まらいのですが、そんなことをあまり考えず割と自然体に話をすることができました!
1回目のセッションでこんなにも変わることができ、本当にうれしいです。
本当に本当に感謝です。
今後のセッションで自分にどんな変化が起こるのか、今から楽しみです。
見たくない自分に向き合うのは苦しいし怖いけれど、自分の未来のために幸せになるために、先生の力を借りながら自分と向きあっていきたいと思います。
次回も、よろしくお願いします。
Kさまは対人恐怖の問題で悩み、セッションに来られました。子供の頃から自分には何もできない、自分はダメだという感覚が抜けず、何をしても自信が持てず人目をずっと気にしながら生きて来たと言われて継続コースに来られました。
これは、対人恐怖で悩む人にとても多いケースで、そもそも自分自身に自信がなく、自分はダメだという感覚があるからこそ人目を恐れ、人からどう見られるか、人からのジャッジを過剰に恐れるという状態になるというケースです。
人からどう見られるかという恐怖は、そもそも自分自身が自分をダメだと罰しているからこそ、自分が自分をダメだと言っているように、他人もまた自分をダメだというに違いないと感じる投影が原因になっていることがほとんどです。
Kさんもまさにそのような方でした。
Kさんのお母さんは夫や夫の義理の家族との間で非常に苦労をしていて、そのお母さんを助ける為に
Kさんはずっと良いお姉ちゃんをしながら、母親の心理的なお世話をしてきたという典型的な優等生のお姉ちゃんでした。
苦労している母親のぐちを聞き、家の用事などを手伝いながら母親を助けることで自分の居場所を得て、そして母親との繋がりをつないできた方だったのです。これは、セラピーの中で特に長女に起きやすい問題で、私のクライアントさんにも非常に多いパターンですし、私自身も全く同じタイプでした。
こうした方は自分の気持ちや欲求を飲み込んで消しながら、母親の役に立つことで自分の価値を証明する、母親を助けていたら生きていけるという感覚になるため、自分の感情や感覚がわからず、ずっと言いようのない不安と共に生きるという問題を抱えがちです。
自分の意思や欲求を感じると、強烈な罪悪感に襲われるのでやりたい事を途中でやめたり、無意識に失敗する方向や不幸な人生へと物事を進めてしまったり、破壊的な行動に至るというケースもあります。
その理由としては、根底に母親が可哀想だという感覚があるために、可哀想な母親を見捨てることへの罪悪感や、自分だけが幸せになることへの罪悪感があるからです。
そしてその罪悪感を持つことが母親との繋がりになっているため、自分を生きる事を止めて自分の感情や欲求ではなく母親を優先させる、自分以外の人を優先させるという生き方を人生の中で繰り返していきます。
それは、自分を優先すると孤独になるという感覚が根底にあるからです。
自分を優先して生きてしまったら母親と一緒にいられなくなる、母親に必要とされなくなる、その孤独感と恐怖を持っているために無意識に自分の行動を止めるという事が起き、自己犠牲的な生き方をしやすくなるのです。
つまりそれが人への不安や対人恐怖の強化となっていくのです。
でも、そもそも。自分を差し出さなければ繋がれない相手に対して、心からの安心や安全を感じられるわけがありません。だから、Kさんのようなタイプの人は、人と安心して繋がるということを知らない人がほとんどです。
受け止めてもらうということを知らないので、受け止めてくれる人が来ても身体が硬直したり、余計に怖くなったりということが起きます。そういう人に必要な事は、ちゃんと人が怖いという自分を受け入れる事、そして自分を消さなくても人と繋がれること、人と繋がるために自分の欲求や感情を消す必要はないということを、安心感と共に身体の中に教えてあげることです。
あなたの知っている人との繋がりの常識を、愛着の感覚でぶち壊すのです。
そうすると、身体の中に根底の安心感や安全感が体に入り、自分は生きてて良いのだという感覚がうまれてくるようになります。どんな私でも生きてて良いのだという感覚です。
これが自分で自分を肯定する、自己肯定感の元になっていきます。セラピーで一番最初に必要なのがこの過程です。自分を生きる為には、まず自分自身が感情や欲求を持った自分自身を受け止め認め、その存在を受け入れてあげることが最優先です。
もしこの記事を読んでいただいているあなたが、いつも不安が消えない、自分に自信が持てない等の感覚に悩んでいるならぜひ一度ご相談ください。
不安を安心に変え、未来を自分のために生きられるように精一杯サポートさせて頂きます。
2024年もどうぞよろしくお願いいたしますヽ(^o^)丿