ここにいてはいけない・居場所がないと感じる悩みを解決する方法

こんにちは。大阪・河内長野で自己否定を自己肯定に変える心理セラピーをしています、心理セラピストの喜多村純子です。

今日はセラピーを受けていただく方の悩みの中でも多いのですが、どこにいても私はここにいてはいけない居場所がないと感じる悩みについてお話していきますね。

居場所がない・ここに居てはいけない感覚の正体

居場所がない、ここに居てはいけないと感じる感覚はとても辛いものです。私も心理の世界に入って自分を癒す前は、この感覚が根深くありました。学生時代も社会人になってからも周りの人と馴染めない感覚があり、まるで自分と周りの人達との間に薄い透明な壁があるような・・・、自分だけが周りの人と違うような、同じように笑っていても自分だけは違うような異邦人感をよく感じていました。

当時はスピも少しかじっていたので、自分が元は宇宙人で(笑)地球上に転生したから周りになじめないのでは?など、まじめに考えた事もありましたが実はこの感覚は何の事は無く・・・愛着障害を持つ人の特徴だということを心理学を学んで知りました。

この人と馴染めない、人との間に薄い壁を作ってしまうという、居場所がない感覚を生み出していたのは幼少期の親との関係から作った回避性愛着障害が原因だったのです。

愛着障害とは

愛着障害とは幼少期の親や、周りの養育者との関係の中で健全な愛着を築けなかった時に起きるものです。本来守ってくれるはずの親が自分を攻撃してくる存在になってしまったり、愛してくれるはずの親が自分を拒絶していたり。

幼少期(0才から1歳半ごろまで)の親子関係の中で、こうした否定的な関りの中で育つと、子供は人と繋がる能力のベースとなる愛着を育てることが出来ず、様々な心の苦しみを抱えるようになっていきます。

  • 人に自分の思った事や感じた事を素直に伝えられない
  • 嫌われないように人の顔色ばかり見てしまう
  • 良い人になろうとし過ぎて抑圧的な生き方になる
  • 人に近づこうとすると緊張しやすい
  • 失敗やミスをする事が過剰に怖くて常に緊張している
  • いつも人に否定されないように自分の行動や言動をチェックしてしまう

などです。これらはセラピーやカウンセリングに来られた方が言われる悩みでとても多いものをいくつかピックアップしてみたのですが、愛着に傷ついている、人に傷ついてきた愛着障害がある人の典型的な症状なのです。

人は幼少期の親子関係のパターンによって、不安型愛着障害や回避性愛着障害などの様々な愛着パターンを身に付けて行くと言われていて(それぞれの愛着パターンについてはまた別記事でお話したいと思います)
どこにいても居場所がないとか、人との間に薄い壁を感じてしまうという方に多いのは回避性愛着障害の特徴だと言われています。

回避性愛着障害と恥の恐怖と自己否定の関係

では、どんな人が(あるいはどんなケースで)子供は回避性愛着障害になりやすいのでしょうか。

  • 親からずっと否定的な態度を取られてきた
  • 親から褒めてもらった事がない
  • 兄や妹など兄弟が輝いていて、その陰のような存在として扱われていた
  • 意識的にも無意識的にも親から低く評価され続けて育った
  • 失敗するとひどく叱られたりバカにされた

ひとことで言い表すならば、親から自分の存在を常に否定され、バカにされるなど存在を雑に扱われてきたために
健全な自己肯定感を育てる事が出来なかった人たちと言うことです。

つまり、どこにいても居場所がない、自分は人と違う、異邦人感などの感覚を持っている人達は、根底に強い自己否定の感覚があり、根強い恥の感覚を持っているということなのです。

何故だかわからない恥の感覚があるからこそ、人に自分をさらけ出すことが出来ず、自己表現を恐れ、自己開示を避けてしまい、結果として誰とも深く関わる事が出来ず、人と一緒にいても心がつながっている感じを感じられなかったり、皆が笑っているのに自分だけは殻の中で閉じこもっているような感覚になったり、と自分だけが取り残されたような孤独を感じやすくなるのです。

これがどこにいても居場所がない、と感じてしまう人達の心の正体です。

回避性愛着障害の特徴

では、改めて。回避性愛着障害の人達の特徴とはどんなものでしょうか。大きな特徴としてあげられるのは、傷つく事や失敗をとにかく避けたいという特徴があります。だから、新しい事になかなかチャレンジできなかったり、失敗や恥をかくリスクがある場所を極力避けようとする癖を持っています。

  • 批判や否定、拒絶にたいする恐怖を避けるために重要な対人接触のある職業的活動を避ける
  • 好かれていることを確信できなければ人と関係を持ちたいと思わない
  • 恥をかかされることやバカにされることを恐れるために親密な関係の中でも遠慮しがちになる
  • 社会的な状況では、批判されることや拒絶されることに心が囚われてしまう
  • 不全感(=自分の能力に自信がない)ために親しい人間関係で抑圧しがちになる
  • 自分は社会的に不適切だと感じたり、人間としてダメだと感じている
  • 人よりも自分は劣っていると信じている
  • 恥ずかしい事になるかもしれないという感覚が常にある
  • 新しい活動に取り掛かる事に異常なほど引っ込み思案になってしまう

等々の行動として現れやすいと言われています。

私の話をするのも何ですが(笑)、私もこれらの症状には非常に心当たりがありまして、今はもうかなりその感覚は薄くはなっていますが、恥をかくことは無茶苦茶怖かったですし、人前でバカにされるなどは本当に怖いものでした。今は失敗の恐怖などは薄れましたが、人と親密になる事への苦手さや恐れなどはまだあるなぁと思っています。

もちろんこの心理職をしているぐらいですので、10年前よりは薄くなっていて全然マシにはなっていますが(笑)

どうしたら解決していけるのか

では、最後に。解決していく為にはどうしたら良いのか?と言うお話をしていきたいと思います。

回避性愛着障害の人達が抱えているのは強い自己否定や、恥の恐怖ですよと先ほどお話しましたが、まさにこの強い自己否定の元となっている恥の恐怖を薄くしていく事が解決の方法となります。

自分が恥ずかしい存在だ、情けなくて何もできない人間だという感覚を薄くして、周りの人間と自分は何も変わらない普通の人間だという感覚を育ててあげることが解決へ向けての最初の一歩になります。

自分はダメな人間だとか、自分は人より劣っていると感じている人達は、幼少期から親や周りの人達から「お前は人よりダメな人間だ」とか「お前は人より劣っている人間だ」と言うメッセージを植え付けられています。

その植え付けられた否定的な言葉が体の中にしみこみ自分自身と同化していることが問題の本質です。

幼少期の子供は親の言葉を素直に飲み込みますし、何よりも知能が未発達のために親の言葉をはねのける力がありません。大人になり思考の力が育つと、親の言葉や行動に対する違和感を自分の知能で感じられるようになっていくのですが、幼少期の子供の脳は未発達のためその力がないのです。

また、当然のことながら子供は親の庇護下においてしか生きていけないという背景もあります。脳の機能の問題と、子供の生存の問題が深く絡み、幼い子供は親の言葉をそのまま自分自身として取り込み同化させてしまうのです。

親の言葉がイコール自己評価になってしまうという事です。

この脳内で親の言葉=自己評価になっている状態を、認知面からも感情面からも切り離し、健全な自己評価を手に入れていけるようになると回避性愛着障害の人達の自己否定感や恥の恐怖は確実に薄くなっていきます。

それをしているのが交流分析や認知行動療法などで行っている、スキーマ(信条)の訂正です。

幼少期の親との関係で感じていた恥の恐怖や劣等感を丁寧に癒していくと、自分は恥ずかしい人間だという感覚がなくなり、人といても安心できるようになりますし、チャレンジ精神も出てくるようになっていきます。その変化が自分自身への自信となって、私はダメな人間じゃなかったんだという自己肯定感を育てていくことに繋がっていきます。

どこにいても居場所がないという悩みは認知の歪みの訂正や、感情を処理していくことでちゃんと解決していけますので、もし悩んでいる方はぜひご相談頂ければと思います。

自己信頼を取り戻して、自分の人生を生きられるようになるために、いつでもご相談下さい。

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